標高差:670m
鹿児島県屋久島
千尋登山口 |
万代杉 |
モッチョム杉 |
979mピーク |
モッチョム岳 |
14時23分 |
15時22分 |
15時51分 |
16時19分 |
16時48分 |
登り:2時間25分
下り:1時間47分
モッチョム岳 |
979mピーク |
モッチョム杉 |
万代杉 |
千尋登山口 |
16時54分 |
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18時41分 |
前日からの移動
前日の夜7時に自宅(明石)を出発。ドライバー三名で山陽自動車道、九州自動車道をひたすら走り続ける。
屋久島フェリーの出航時間は8時35分であるが、鹿児島港には4時過ぎに着いてしまい、出航まで仮眠する。
フェリーの運行時間は4時間、12時30分に宮之浦港に着く。
急遽、予定変更
今日は屋久島観光の予定であったが、明日、明後日の天気予報が思わしくなくなり、明後日に登る
予定だったモッチョム岳を今日、登ってしまうことに予定を変更した。 食堂「みち草」に入り食べて
みたかったとび魚の刺身を頼むが入荷していないとのことでサバの刺身で昼飯とする。 とび魚の刺身
は夜に再度来るからと予約を入れておく。 時間が無いので急いで登山口に車を走らせる。
今日の温泉
原集落から近くの尾之間温泉(200円)に行く。古びた温泉で掛け流しであり
風情はあるが蛇口からはお湯は出てこなくて水だけ、お湯の出るシャワーは
1ヶ所あるのみ。 泉質はヌルヌルしており温泉に浸かっている感じは充分する。
石鹸、シャンプーは常設されていないので持参したものを使う。 料金が安い
ので全て許せてしまう。
トータル:4時間18分 (休息時間含む)
下山
陽が陰るのと競う様に下山する二人に付いて行くのが精一杯で景観を見ている暇も無い。
お陰で日暮れ前の6時41分、4時間18分を要してモッチョム岳を終える。
あぁ、忙しい山歩きであった。
モッチョム岳登山口
原集落から林道を千尋滝展望台まで上がると駐車場がある。千尋滝は展望台からだけ見ることにして
滝近くまで行くのは後日とする。登山口は滝への歩道横にあり、しっかりした標識も立っていた。
屋久島行きの交通費('06年03月当時)
日本百名山の内、一山のコストが一番高く付くのは宮之浦岳ではないだろうか。 九州の山と組合せれば一山のコストは下がるが生憎、九州の五山は登り終えてしまっている。
屋久島に渡るには色々な交通機関があるが、航空便だとバースデー割引 を使わない限り高くて論外、一人で行くなら高速バスが一番安く付くが、それでもレンタカーと組合わせると6万円弱になる。3人以上だと車で自走をしてフェリーで屋久島まで乗り入れると一人当たりの交通費は3万1千円となり一番安い。
〔高速バス+船+レンタカー〕と
〔高速道路自走+屋久島フェリー〕での 交通費試算明細
鹿児島港を出航したフェリーが錦江湾を出る頃には別名「薩摩富士」と
呼ばれている開聞岳(922m)が見えてくる。
フェリーは4時間で屋久島、宮之浦港に着く。
前方には明日登る予定の屋久島の山々が望めた。
”千尋滝”の展望台がある駐車場にはトイレと売店が有り。
滝近くまで行ける遊歩道脇にモッチョム岳への登山道がある。
コースタイムは往復5時間。 下山時は暗くなる可能性があるので
ヘッデンを用意して2時23分に登り始める。
展望台から見た ”千尋滝”。 落差60mの滝は水量が多く、
周辺の岩盤と相まって迫力ある景観を描いている。
登山道は行き成りの急登で始まり、樹林帯の中、
どんどん高度を稼いで行く。 木の根っ子だらけの道であり、
根っ子の間で靴がよく噛まれる。
沖縄風とまでは行かないが、本土とは違う
南国風の景観が続き、蒸し暑い。
二度、沢を渡る場所があるが、そこはクラマコケが密生しており、”屋久島に来たー!”との実感が湧いてくる。
オーバー60の二人の早さに付いていけず、景観を楽しむ暇もなく、只ひたすら頑張って登るのみになってしまう。
こちとらの絶不調(昨夜は寝ていない)を見て、”引き返そうか!”と言ってくれるが、モッチョムには這いつく
ばってでも登る覚悟なのを伝える。
59分で ”万代杉”に着く。 びっくりする程の
大きさではないが、幹周り、枝振りは迫力があった。
”万代杉”の裏側にはムロが出来ており、
大人二人が入れる大きさであった。
展望が開けた場所からは大きな一枚岩の岩礁が沢山ある
のが見え、これが ”千尋滝”へ続いているものと思われる。
1時間28分で ”モッチョム太郎”の大杉に着く。
登山道から外れおり、雑木で覆われているので迫力を
間近で感じることは出来ない。
”979mのピーク”からは眼下に原集落と太平洋の
打ち寄せる白波が見て取れた。
鞍部に大きく下りると大きな一枚岩の横を通過する。
ここから登り返しが始まる。
これまでも急登の連続であったが、鞍部からは
木の根っ子が蔓延った超急登になる。
最終的には垂直に近い大岩をロープを頼りによじ登る。
”じいちゃん頑張れ!”(^_^.)
登山口から2時間25分で ”モッチョム岳”(940m)に着く。
”二人合わせて125歳” 休憩無しでここまで登れる
スタミナはどこから湧いてくるのか教えて欲しい。
『どうよ!、この景観』 太平洋を望む高度感はアルプスとは違った
景観でゆっくりと眺めていたいが、日暮れが近いので直ぐに下山する。
陽が陰って来たので、早々に下山する。
尾根筋を振り返り見ると登山道がある様には見えなかった。
モッチョム山頂から見た東面の一枚岩。
淀川登山口に移動
とび魚の刺身を予約しておいた「みち草」へ晩飯を食べに行く。この店は夜は居酒屋になっており、刺身を肴にビールで乾杯することになる。楽しみにしていたとび魚の刺身よりアジの刺身(地元では違う名前で書いてあった)の方が美味しかった。
安房から県道592号線を屋久杉ランドに向かって走り、10時20分に淀川登山口の駐車場に着く。 先行車は1台、それと自転車野郎のテントが一つ張ってあった。
我々はトイレ前に車を停めて車中泊の準備をする。
自転車野郎とテント越しに話しをすると、今、着いたところでテントの中で食事中らしい。夜空を見上げると満天の星空である。昨日は寝ていないので寝酒を呑んで爆睡モードに入る。 後は意識不明状態、いびきがうるさかったらしい。
今回の遠征
『日本百名山』 名峰と思うが日本三百名山にも選ばれていない。
”モッチョム岳”に登るには ”万代杉”への遊歩道から北側の尾根道を登るしかない。
”モッチョム岳”を海岸側の県道から見ると岩峰の独立峰に
見えるが、背後の北側には尾根が連なっている。
”モッチョム岳”の北側に連なる尾根筋。
急登を頑張ると1時間56分で ”979mのピーク”に着く。
”979mのピーク”は ”モッチュム岳”(940m)より標高が高い。
ここから鞍部に大きく下って ”モッチュム岳”に登り返すことになる。
このヤセ尾根道はあるのか?
海岸側に突き出た岩峰。
北側に見られた一枚岩。 この岩盤が ”千尋滝”まで落ち込んでいる。
後は陽の暮れない内に安全に下山するのみ。